1984年6月16日(土)、場所は埼玉県入間市民会館。
いつもなら、「ひょうきん族」を見ているはずだった自分も、この事件の瞬間をブラウン管越しに目撃していた。
この日は、「ひょうきん族」の放送が、ナイター中継で、なかったのかもしれない。
「全員集合」は放送開始から会場が停電となった。
会場が真っ暗であるため、映像は暗いままながら、音声は届いていたので、中継車の電源は別系統で確保されていたようだ。
1分を過ぎたあたりで、「全員集合」のコールを行うも、またすぐに停電。
その後、スタッフの懐中電灯で、いかりやらの顔が映し出され、状況を説明しながら、ゲストの紹介が行われた。
この日のゲストは、西城秀樹、河合奈保子、菊池桃子ほかだった。
照明が完全に復活したところで、「8時9分半だョ!」という、いかりやの呼びかけ、「全員集合」とオープニングテーマが始まった。
改めて、彼らの対応力には驚かされる。
この日の停電の原因は不明とのこと。会場の主電源スイッチが時報と同時に切られていたそうだが、いったい誰がそうしたのか、何度か停電を繰り返したのは何故かなどはわかっていないらしい。
★参考資料:「8時だョ!全員集合 伝説」(双葉社)